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カテゴリー: 便利な店・物

蚊取りラケット
マイ・ティー・ユン ไม้ตียุง
 ラケットの面が金網でできていて、ハンドルに付いているスイッチを押すと、ビビビと電流が流れる仕組みになっている。正に蚊の電気椅子だ。
 肝心の効果はというと、あまりの効き目に絶句。蚊が目の前をうぃ〜んと通り抜けるところを、スイッチを押しながらラケットをあて、ビビビっとやる。するとパチッと火花が散り、蚊がネットに引っ付く。一瞬、胸がチクリとするのは否めない。そう、焦げた匂いも漂ってくるから。
 これ1本あれば、もうパチパチと空振りして手の平を痛くすることもない。逆に喜々とドアを大きく開けて、蚊狩りをしたくなるかも。でも間違って触ると、ビビビとくるので要注意。
ラケットは単3電池を2本入れるものと、充電式のものがある。
《蚊のエッセイを読みたい方は以下へ……》

 うぃ〜ん、うぃ〜ん
 睡眠中の憎き敵はなんといっても蚊だ。こいつが来ると眠気も一気に覚めてしまう。捕まえようとしても、す〜いすいと手のひらをくぐり抜けていく。気付くと手のひらは真っ赤になり、痛いのと痒いのとでイライラが募る一方だ。
 数年前にナコン・パノム県に友達と行った時のことだ。ちょっとレトロ調の水色をした木造の可愛いゲスト・ハウスに泊まった。ドアも机も冷蔵庫も全部水色に塗られていて、数十年前にタイムスリップしたようで嬉しかった。だけど、そこの夜はひどかった。とにかく蚊に刺されまくり、痒くて痒くて眠れない。電気をつけて友達と蚊を潰すこと7、8匹。それでも一晩中刺され続けた。
 朝一番に蚊取り線香を買い、部屋でモクモクと焚いた。自分達が先に逝っても困るので、数時間してから部屋に戻った。するとびっくり! 網戸を見ると、数えきれないぐらいの蚊が新鮮な空気を吸おうともがいていた。その数何匹だろう。40匹はいただろうか。どうりで私達が生贄になったわけだ。
 だいぶ弱っているので、後は網戸をパン、パン叩いて蚊を片っ端から潰していった。これはもう集団虐殺状態で、タイ人がよく言う「バープ」(罪)という言葉が心を突き刺した。
 そう言えば友達が言っていた。彼女があるタイ人の田舎に行った時のこと。夕方ついドアを開けっ放しにしていたら、友達にすごい剣幕で怒鳴られたそうだ。何もそんなに怒らなくてもいいのに、と彼女は思ったそうだ。
 それがどうしてなのか、寝る時になって分かった。部屋の中に蚊がうぃ〜ん、うぃ〜んと飛び回る。刺されるからと思い、彼女がパチンとしようとすると、友達はまた怒る。そう、彼女は敬虔な仏教徒だったのだ。殺生は罪だ。たとえ蚊といえども、殺してはいけない。
 ということで、彼女と友達は蝶を捕まえるように、両手でそっと蚊を捕まえては外に逃がしてやったそうだ。
 あるゲスト・ハウスに泊まった時はこんなことがあった。夜中ねずみがチュウと鳴いてはタタタタタと走り回る部屋で、やはり蚊攻撃にあった。ねずみはどうしようもないので、蚊だけはなんとかしようと蚊取り線香を買った。マッチを買うのを忘れたので、フロントのおじさんに借りることにした。
 するとおじさん、「蚊取り線香は危ないから部屋で使わないように」と言う。その時はタイ語が分からなかったので、勘に頼るしかないけど、どうやら「体に悪いから」のようなことを言っていた気がする。
 それでも私が蚊がひどいと訴えると、よし分かった、と言い、従業員をよこした。何か良い対策があるのかと思いきや、その従業員はすごい勢いで部屋中に殺虫剤をまき始めた。部屋が真っ白になった。シーツの上にも洗濯物にもたっぷりかかった。「もう十分!」と言いたくても、口を開けられない。そしてその部屋に窓はない。結局、従業員が出て行った後、しばらくドアを開けるはめになった。
 それは大げさな対処法だろうけど、一般には蚊取り線香やベープマット、蚊除けスプレーがある。だけどどれも臭いし、蚊がキュウ〜となるものを自分の部屋に充満させるのも怖い。また、蚊除けスプレーにしても、レモングラスや無臭のものもあるけど、やはり肌につけるのは気持ちがいいものではない。
 ーというわけで、この「蚊取りラケット」がいかに優れモノかという話でした。

 

*営業時間や値段などは変更になる場合があります。
*地元情報誌One-Two Chiangmai/Chaoに掲載したものもあります。